ベンチワークの永遠のテーマの1つで、理想的には打者自身もアウトにならずランナーを進塁させるのが一番良いのですが、守備側もそれを阻止しようとしバッターを打ち取ってくる訳です。
守備側の思惑は、当然バッターを内野ゴロに打ち取りダブルプレーを狙ってくるでしょう。
駄目ならフォースアウトか、それともバッターを三振かフライに打ち取ろうと考えてくるでしょう。
そのための、ピッチャーの配球を考えバッターを仕留めようと掛かってくる訳です。
そういった中で、攻撃側はいかに進塁させるか頭を悩ませるのです。
まず、ランナーが1塁に出た場合、幾つかの作戦が考えられます。
1つ目はヒッティングに出て1・2塁間を狙って進塁打を打たせるか。
2つ目はランナーの走を使い盗塁させるか。
3つ目は送りバントで進塁させるか。
4つ目はダブルプレーを阻止するため、ヒットエンドランを仕掛けるか。
5つ目は作戦を成功させる確率の高い代打を送る。
この5つの作戦は、少なくともバッターが出塁する前から考えておかなければなりません。
どの方法が一番確率良くランナーを進塁させることができるか、これを頭に置いて作戦を行っていくことが大切です。
ボールが先行しバッティングチャンスのカウントになったらヒットエンドランも考えられます。
ボール3になったらフォアボールで労せずして、ランナー1・2塁なるという考えも浮かんできます。
その他、何かするぞと思わせてバッテリーに警戒させ、バッター有利にさせるという事もあります。
しかし、どの場合も局面が変わるごとに、バッターとランナーにはサインによりその都度知らせておくことが大事です。
このように、色々なケースが考えられるので、初めから1つの作戦に決めずボールカウントなど展開によって、様々な作戦を打っていく事もあるでしょう。
バントを考えた2番バッターを置く野球は、基本的に送りバントを中心とした考え方。
2番バッターに率の良い長打力のあるバッターを置く野球は、送りバントで1アウトを与える野球より、強打者を置くことにより攻撃の幅が広がるという野球です。
例えば、1番バッターがアウトになったとしても2番バッターに強打者がいると、そこでツーベースヒットを打てば1アウト2塁となり、結果的に送りバントと同じ結果になります。
すべてのことを考えた場合、色々な作戦をすることによって相手からは、今度は何をしてくるんだろうと沢山のことを考えなければならなくなり、幾つものパターンに対応する守備体系を取る事で中途半端な守備体系になってしまいます。
その甘い守備体系の隙を突いて進塁させるために、一番確率の高い作戦を立てましょう。
作戦には当然失敗もあります。
相手に読まれていたり、上手くバント・ヒッティングができなかったり、ランナーのスタートが遅れたりと、様々な失敗があるでしょう。
ですが、それを責めてはいけません。
失敗や成功を繰り返すことによって、より精度の高い作戦が立てられるようになります。
こういった事を常に考えることで、頭が慣れてきて作戦の幅が広がり野球に対するすべての事が洗練され上手くなっていくのです。
失敗をしたら何かいけなかったのかを考えて次に臨むこと、これが何よりも大切です。
ランナーの進塁を第一に考えた野球をしていくと、1点を争うゲームに強くなっていけます。
ホームランで点を取る、確かにホームランは1打で得点することのできる魅力的なことと思います。
ですが、全ての打席でホームランが打てるわけではありませんし、強打者でもホームランを打つ確率はそれほど高くありません。
それよりも的確にランナーを進塁させ、得点機会を多く作ること。
これが上手い野球の考え方になります。